50歳代女性からの相談

「髪の毛が染まりにくいし、

   パーマもかかりにくくなった。

         なぜでしょうか?」

外出先で、父が相談を受けました。

数本もらって帰ったその女性の髪の毛を手で触ってみたり、

マイクロスコープで毛球の観察をしてみました。

数本見ただけで、決定的なことだは言えませんが、

その時点で、発毛段階の異常は見られず、

外的な損傷に起因する可能性が高いように思われます。

すなわち、

①パーマ液、染毛剤等により化学的に損傷を受け、

多孔性毛(毛髪表面に無数の穴があき、ときには間充物質が流れ出ることもある)の

状態になっていて、薬液の定着に支障をきたしている。

②現在ご使用中のシャンプー、あるいはリンス類に

毛髪表面をコーティングする物質が含まれており、

薬液の浸透に支障をきたしている。

以上のいずれか、もしくは、両方が思いあたります。

髪の毛表面は、本来キューティクルという瓦状のたんぱく質でおおわれていて、

指で軽くつまんで滑らせると、滑りがいい方向とそうでない方向とがありますが、

今回のサンプルは、どちらへ滑らせても滑りがよくありませんでした。

ヘア・マニキュアをしていらっしゃる方の手触りにも似ていました。

まずは、シャンプーを変えてみてはいかがでしょうか。

2020.9.5

 

カテゴリー: かつら・ウィッグ 無料相談室, レディースウィッグ, 髪にまつわるエピソード, 髪・ヘアーの相談   個別表示

コメントは受け付けていません。