かつらのフセ
人工毛は、使用年数の経過とともに、静電気を起こし毛先が縮れたり切れたりします。
今回依頼のあった製品は、元々価格が４万円クラス。工場へ修理に出すと、修理費用が
それを上回ると思われるので、当店でストレッチという技術を用い、
静電気を起こしてもつれた人工毛を解くことにしたものです。
相当ひどく傷んだ部分があり、通常ならストレッチ術も見合わせるところですが、
ご覧いただくのには適した状態かと思い、施術いたしました。
施術前の状態
周囲と、後頭部などのもつれがひどく、
ブラシが通らない状態でした。
毛や、衣類などの繊維(特に冬の毛織物の繊維)が、
絡まっているところが数か所ありました。
施術前、特にひどい部位
右の写真の中央部の状態がひどく、
ストレッチだけでも５時間以上かかりました。
ストレッチ術後
ストレッチを終えたところです。
この製品は、手を加え過ぎるとツヤが出すぎるので、
この後、ツヤを抑えます。
最終処理後
もうしばらく使える状態になりました
最終処理後、後頭部の毛の状態
