出雲の 食 味

カマボコのこと(2)

平田モトマスヤのカマボコを食べたときの衝撃は、

その後のカマボコ観に繋がることになる。

その後、「おいしいカマボコでお酒を飲みたい」

       と思うことが、たまにある。

 

揖屋のカマボコは、その後、意識して食べたことはない。

平田の町で、地元産のカマボコを見つけると、

ついつい、買ってしまう。

森脇、持田、細木、・・・

それぞれ美味しかったのに、

多くのカマボコ屋さんが廃業された。

今も残るカマボコ屋さんが、

いつまでもその味を、

できるだけ長く伝え、作り続けてほしい。

 

揖屋、平田、両方に共通するのは、

宍道湖・中海の魚だと、私は思う。

原材料表示がなされるようになった秋に、

手にした平田のカマボコの原材料に

「ゴジ」とか、「ごず」と記してあるのを見た。

“ ハゼ ” のことである。

出雲のカマボコの原材料“ アゴ ” その他の魚に

“ ハゼ ” が入った秋の赤板カマボコは、

また格別に旨かった。

 

宍道湖の環境が変われば、棲む魚も変わり、

おいしいカマボコもきっと食べられなくなる。

 

おいしいカマボコも、

出雲の風土そのものであると思う。

令和8年2月

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