ぶらり、…、ぼぉ~っと

 久しぶりに、石見方面に車で出かけた。

10年ばかり、大田に本店のある会社に勤めていたせいか、石見地方を訪れると、妙に懐かしいものである。

 出雲人と石見人は気性が違うとか、お互いのことを、「出雲人は、心の奥で何を考えているかわからない」、「石見人はズケズケとモノを言うのできつい」などと、わかったようなこと言う人が、たまにいるけど、私の経験から言えるのは、風習の違い、言葉の違いはあるが、気性の違いなんて全くない。石見人であれ、出雲人であれ、良い人は良い人なのである。同じ数だけ、優しい人、まじめな人、気配りのできる人、穏やかな人、たちがいる。そんな話をしながら、カケトの松島をあとにして、只管ドライブした。

波根、久手の変わらぬ町並みを通りながら、T旅館での忘年会で食べた茹で松葉ガニと、ハタハタの鍋物が美味しかったことを思い出し、あの日、セッティングしくれた、漁師さんにも知り合いの多いY 先輩の顔も、思い出した。Y先輩は、魚が好きな私に「シイラの沖づけ」というのを職場まで持ってきてくれたこともあった。赤ハゼ(キンギョ)の半干し、・・・いろいろなものを、手に入れては、職場まで持ってきてくれた。

(2014.3.6)

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