里山イタリアン AJIKURA に行ってみました

11月の中旬、以前から気になっていた、イタリアンのお店に行ってきました。

当地の生産物を、食べに来てもらう、外向きには情報発信の空間であり、内向きには自分が住む地域を常に見つめなおし、大切な風土を守りながら、暮らしていくことを考える時間を持つための礎石のようなものであろう。一言でいえば、シンボルである。

さて、お料理のほうは、とてもおいしかったです。

ムラサキいものスープも、春菊や、もものすけという蕪のサラダ、自家製パン、メインのお料理、キノコのパスタもとても美味しく頂きました。どのようにおいしいかと言うと、一言では言い表せません。スープ、サラダは、素材の味を生かすように、あるいは、素材の組み合わせで味を作り出すように、真面目に作られた感じです。農家おじさんが「こんな物作ってみたよ」っていう遊び心を料理人さんが食べる人に伝えようとしているような楽しさがありました。お肉料理で、風土をあらわすのはなかなか難しいとは思いますが、つけあわせの野菜と組み合わせて食べるとついついゆっくり噛みしめてしまいました。

AJIKURAを立ち上げられた主旨は、違うかもしれないけど、私も昔から「島根に食べに来い」「島根の味は島根で味わわないと意味がない」みたいな田舎になるといいなぁ、と思ってましたから、少しうれしかったです。学生時代を大阪で過ごしましたが、田舎が好きで、島根で就職しました。ところが、私の好きな「田舎」が背伸びして都会になろうとしているのが、やたら目について、ムリでムダな努力に思えて、ちょっと残念でした。

島根は食べ物がおいしいんです。同じものでも私の住む出雲で食べるとおいしいんです。何故か、の答えを私なりに見つけました。邑南町にも、奥出雲町などの山間部にも同じ要素があると思います。AJIKURAの若い料理人さんたちも、楽しく模索を続けていってもらいたいなぁ、って思います。

野菜や果物、お魚やお肉を収穫したり、作っては都会は送る。これまでのやり方は、田舎の富を安く買い叩かれて、終には、大切に育てた人も都会に行ってしまう。それをくい止めるには、 島根の風土をよく知り、風土を大切にしていくことに尽きるんぢゃあないかなぁ。都会にはないものを、たくさん見つけて、発信していきたいですね。

AJIKURAさん、また行きたいです。よろしくね

2015.12.6.

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