耐用年数について

カツラの耐用年数について、

たまに質問を受けます。

 

先日もお電話で、

「スマホで、AIに聞いてみたら、

『1年~1年半で買い替えるのが、…』と言われました」

と、前置きして、ご相談がありました。

 

本当に難しい質問で、

個人差、個体差の幅も広く、

判りやすい個別の事例を掲げてみるしかないかもしれません。

 

例えば、先日当日電話予約して、ご来店いただいたお客様のケースです。

「1年使用した他社製品だが、もつれがひどくて、

既製品で似合うものがあれば、…」と、ご相談。

実際に見せていただくと、

もつれだけでなく、ひどく脱毛していました。

表面の画像

 

 

裏面の画像

(裏面で中央の黒っぽいところに対し、両脇のやや色が明るく見える部分が脱毛している)

 

お客様にとって、2つ目のオーダー品で、

1つ目の製品も、もつれたとのことでした。

 

さて、どうしたら、長持ちしていたのでしょうか。

 

お客様の取り扱い方の問題は、

①製品を装着したまま、風呂でシャンプーする。

②もつれを力づくで解そうとする。

③問題が発生したときすぐに、プロに相談せず自分でできると思った。

などなど。

一方、我々、製作者の最大の問題は、聞き取り不足

「製品がシャンプー時、もつれやすかったこと。」を把握したら、

製品を装着したままシャンプーされること、汗かきで、しょっちゅうシャンプーされることも、話しの中でわかります。

その情報を収集したら、即座に情報活用です。

①まず、製品を装着したままで、シャンプーをしない方が良い。

そのカツラを見れば、「もしかしたら、お客様のお宅の水道水の水質が、シャンプー時にもつれを生じやすい性質かもしれない」ということが仮説として考えられる。

②汗をかきやすいお仕事なので、全体にポリウレタンを使用するのでなく、少し粗目のネットに植毛する。

③人毛100%ではなく、人工毛を30%程度混ぜて、人毛の傷みを補完し、もつれにくくする。

「家族になるべく見られたくないので、入浴中に洗いたい」とのご要望もあり、

弱酸性のシャンプーを水で溶いて水ですすぐようにする。

ブラッシングは、乾いた状態で行うこと、

リンスの仕方などなど、

取り扱いのお話もしながら、

いくつか試着して、

お似合いの一品を決めていただきました。

 

他社製品であっても、

よく観察すると、良い勉強になります。

 

 

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