鰐淵寺
(がくえんじ)と読む
(わにぶちでら)というのを聞いたこともある。
正式には「浮浪山鰐淵寺(ふろうさんがくえんじ)」という。
所在地名は、「別所」とあるので、
昔の権力者が管理する特別の地だったのだろう。
出雲北山の
南面に位置する最高のパワースポットが出雲大社なら、
北面にある最高のパワースポットは、間違いなく鰐淵寺である。
おそらく、山岳仏教が盛んな頃からの歴史を持つ、
天台宗の寺院。
かつては、寺に向かう道沿いに、
宿坊が並んでいたそうだ。
何度訪れても、
「こんな山の上に、よくぞこんな建物を建てたものだ」と、
「根本堂」を見るたびに、
感動せずにはいられない。
根本堂に向かって左側に空き地がある。
何年か前までは、ここに結界のような縄を張って、
その中で、山伏たちが、護摩木を焚き上げる
勇壮な護摩供養が毎年執り行われたが、
環境の変化、防災の観点から、残念ながら中止になった。
私も、何度か、護摩供養に参加したことがある。
そのたびに、山伏たちが鳴らす法螺の音色を聞きながら、
「昔は、ここで狼煙を焚いたのかもしれない」とか、
「法螺の音は、狼の声を模しているかもしれない」などと、
いにしえに思いを馳せたりした。
令和8年6月
かつらのフセ





