出雲大社から稲佐の浜に出て、
海を左に見ながら、海岸沿いの道路を
とにかくまっすぐ行くと、
日御碕にたどり着く。
その道路に一つしかない信号を右折して道なりに行くと、
日御碕神社に到る。
日御碕神社の名前は、幼いころから知ってはいたが、
初めて参拝したのは、
二十代の後半だったと思う。
神楽が好きな私は、
神楽の演目「日御碕」に登場する
日御碕大明神の存在もあり、
「いつか、お参りしなきゃ」とは思っていた。
この日御碕の地自体が、地政学的に
おそらく古代から、軍事的要衝だったと思われる。
神楽「日御碕」も大陸からくる悪者を
ことごとく日御碕大明神がやっつける話である。
私の父などは、日御碕神社を
「日沈みの宮(ひしずみのみや)」と呼んでいた。
因みに、出雲大社のことは、
「日隅の宮(ひすみのみや)」と呼んだりもした。
日隅の宮は、伊勢神宮に祭られるアマテラス神が
太陽、昼をつかさどる神様であったのに対し、
大国主の命が幽世(かくりよ)を支配することに由来するのかと思う。
日御碕神社は、赤い色をしている。
三代将軍徳川家光の命により、
松江藩主・松平直政のころに完成したそうである。
日光東照宮と同じ、権現造りという建て方だそうである。
歴史の材料を集めて、私的考察をしてみるのが面白い。
他の人の邪魔をしない程度に言えば、
徳川家康という人は、帝を意識していたのではないだろうか。
伊勢神宮に対して、出雲大社。
日光東照宮に対して、日御碕神社。
日御碕神社には、特別のお守りがあり、
傷病快癒に御利益があるという。
「砂のお守り袋」
直接頼まないと、貰えない。
境内にある売り場で、尋ねてみるとよい。
令和8年5月
かつらのフセ





