妻がものすごいフケ症になった。
高校時代の同級生が、「うちの家内がフケがひどくって、・・・」と相談。
「なぜだか急に、フケが出始めて、最近はフケの大きさも大きくなったみたいだが、本人は『そのうち治る』って、・・・大丈夫なのかねぇ?」
フケに悩まされる人は少なくなく、しばしばご相談をお受けします。
職業柄、頭皮観察は毎日やっているとはいえ、頭皮の状態やフケの状態など個人差が大きいものです。ですから、そのフケの状態を実際に見ても、「絶対にこうだ」とは言えませんので、私が書物で学んだことを中心にお答えすることにしています。以下、参考にしてください。
Ⅰ原因
°体調(心身の過労、睡眠不足、運動不足など)
°食生活(不適切な食事、胃腸障害、便秘、ビタミンB群の欠乏など)
°その他(冬など空気の乾燥により目立つことがある)
Ⅱ分類
①粉状のフケ、②乾燥した中ぐらいのフケ、③乾燥した大きなフケ、④ベトついたフケ、
⑤乾燥した粉状のフケ、⑥湿ったカサブタ状のフケ。
通常、①→⑥へと悪化進行し、⑥→①へと段階を踏んで改善するようです。
Ⅲ頭皮の色
正常時は半透明でくすんだ青、①→白っぽい→②→③→ピンク→④→⑤→赤→⑥
Ⅳ症状
①・・・粉状のフケが頭皮にへばりつくような状態。
②・・・フケの量は多い。
かゆみは皮膚深部にある。
③・・・かゆみが皮膚深部にある。
④・・・皮脂を多く含んでいて大きい。
毛孔がたくさん開いている。
脱毛はあまり目立たない。
⑤・・・粃糠性皮膚炎(→医師の診断)
科学的原因の場合あり、体質や、内臓の病気が原因の場合も。
湿疹より乾いていて、色が鮮明。
⑥・・・粃糠性湿疹、脂漏性湿疹(→医師の診断)
皮脂分泌は減少。
フケの湿り気は白血球、血漿、リンパ液などの浸出液によるもの。
脱毛がある。
実際に経験したことをお話しすると、中学生の時、当時は男子はみな丸坊主だったし、高校生の時も野球部に所属していたため、丸坊主の人が身の回りに多かったので、いやでも毎日頭皮を間近で見ていました。乾いた大きなフケが皮膚から剥離した状態で短い毛にひっかかっていたりするのを何度か目撃したこともありますので、成長期にもフケの変化が見られるかもしれません。
また、30歳のころ、同級生がかなり厚みのある、フケというより頭皮がぽろぽろと剥がれ落ちて悩んでいました。その後、別のお客さんでも同じ症状を確認したこともあります。色は半透明で、取り立ててかゆみもなく、先に記したような特徴にも当てはまりません。皮膚科のお医者さんに一度診てもらったきりでしたが、薬もつけず治りました。二人に共通していたのは、整髪剤としてムースを使っていたこと。ムースが悪いということではありませんが、想像するに、頭皮にまでムースをつけて、しかも、シャンプーの仕方が悪かったのかもしれません。
フケが気になったら、先に示した症状①~③は、まず、ご自分で手入れの仕方を考えてみられてもいいでしょうが、④~⑥になると、医師の診断を仰ぐことも重要になってきます。